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見出し あめかぜ日記、時々晴

ビオトープとは何か?

「ビオトープ」という言葉は聞かれたことがあるでしょうか?たいていの場合、お庭の中の池や水辺という意味で使われているようです。

ですが、ドイツ語biotinや英語biotopeの正確な意味は、bio=生き物、top=場所、

本来の言葉の意味としては、生き物も「野生」の生き物ということのようで、「野生の生き物、つまり植物や動物が、生きている場所」ということのようです。

なので、水辺や池はもちろんのこと、池がなくとも草はらや、森林、あるいは砂漠、そしてコンクリートやアスファルト舗装だらけの都会にも野生の鳥や虫、草が生えていれば、それもビオトープだということ。

いろんなタイプのビオトープがあって、その中でも多様性が高いとされる「水辺のタイプのビオトープ」が、なにやらビオトープの代表のような扱いを受けて、一般的には「お庭の中の池」=「ビオトープ」となってしまっているようです^_^

冒頭の写真も、上の写真も、水辺タイプのビオトープということになります。放っておいても、たくさんのトンボやカエルが勝手に子孫を残し、餌を取り、いろんな他の生き物と「食う食われるの関係」の中「生きている、生息している場所」になっているようです。

写真は、兵庫県の稲美町の「いなみ野水辺の里公園」の風景。先日初めて、犬と共に散歩に出かけたのですが、まだまだ暑い日が続く中、木陰もたっぷりあって、とても気分がいい公園でした。

近くの幼稚園か保育園の園児さんとお母さんか保育士さんがグループで、小さな木登りや、虫観察をして走り回っていて、それも含めてとってもいい風景に感じさせられました。

上の写真も同じ公園です。林のタイプのビオトープと草地のタイプのビオトープ、芝地のタイプのビオトープが連続してする風景と言えるでしょうか。

林の木陰から、少し草丈が高い草地があり、その向こうが草丈が低い芝生の広場。

こういう、違うタイプの接する部分をエコトーンと言って、違うタイプにすむ生き物が行き交う多様性が高い場所と言われています。

高い草があるところにいるバッタなどの昆虫と芝生に見られる昆虫の種類も数も違う気がしますね。

この公園も、多様性が高くなるように、草かかり方、刈る高さを変えているのだと想像します。

水辺には、木道もかかっていて、トンボや水の中の昆虫やカエルなどにも近づけて、ぼーっと見てても飽きない(個人的な感想^_^)ですね。

公園のような広さの場所だけでなく、いろんなタイプの場所を盛り込んだ空間作りは、楽しいものです。