イラスト

見出し あめかぜ日記、時々晴

食べるお庭(果実、菜園)

お庭に植える植物によって、そのお庭のテーマが決まると言ってもいいと思います。暮らしの中に溶け込む度合いが高くなるのは、やっぱり実や花が食用に使える木や草花を植えるお庭だと思っています。「食べるお庭」と呼ぶことにしましょう。

「食べるお庭」だとしても、果樹園のように、収穫高を考えるというと、農業の知識も必要となりそうでちょっと難易度も上がるので、あまがえるとしては風景を楽しみつつ、運良くその年の実付きが良ければ食べて楽しもう!というスタンスでいいかなと思っています。

とはいえ、なかにはたくさん出来た実でジューンベリーのジャムを作ったり、出来たスモモの実を分け合ったりというケースもあります。

上の写真はジューンベリーとジャムです♪できる時には10キロを超えるほどの実が出来ることもあるそうです。

先日出来たばかりのお庭には、ハッサクやザクロ、スモモ、キンカン(もともと植っていた)、ウメといった果樹に加えて、古くから生薬やお茶にも使われている在来の木々も植えました。(食用にも使えます)

どんなものかと申しますと、クコ、クチナシ、クサボケ、アマチャです。施主様が発酵料理をされる方で、お庭にそういったものがあるとうまくいけば使えるということで、ご提案しました。

写真は植え付け完了後の様子です。手前の小さな島状の部分は、山の木々エリア(コナラ、ガマズミ、ウグイスカグラ、シャシャンボ)ですが、ガマズミの実はリキュールにつけ込むと果実酒にもなりえ、ウグイスカグラとシャシャンボの実も食べることができます。山のエリアも食べる庭のテーマに沿ってはいます。(まだどれも試せていないです。🙏)

その後ろの細長いエリアが、果樹を中心とした、いかにも食べる庭よりの部分。先程列記したハッサク、ザクロ、スモモ、ウメ、キンカンや灌木的な大きさに見えるのが、クコ、クチナシ(一重咲き)、クサボケ、ブルーベリー、ゆくゆく大きくなるオニグルミを寄せ植え的に植えています。それに、山エリアとややつなげる意味もありクロモジを植えてもいますが、これも葉っぱが清涼飲料として使えるので食べるお庭のテーマにもちろん沿ってますよー。

果樹園では、数メートル置きに植えるようですが、あくまでお庭なので、寄せ植え的の植栽方法です。

次は、郊外の住宅地のお庭とは、ガラッと雰囲気が変わって大阪市という都市部の飲食店の植栽の植え付け後20年のベニバスモモです。2枚目の写真は電柱のすぐ横がスモモの木^_^

2階より上がマンションなのですが、よく成った時は住民の方にも分けられることもあったり、もちろん飲食店なのでサラダに使われたこともあった(と話されてた記憶があります^_^)り、食べるお庭の楽しみは都会でも体験可能です。

果樹だけではなく、もちろん菜園も食べるお庭には欠かせないエリアです。グランレベルの畑はもちろん、お客様からの逆提案で木材を使った「立ち上げ花壇風の菜園」がおすすめです。

3枚目の写真の板材は、兵庫県産のスギの加圧注入材を使用していますが、これならかなり長持ちすると想定しています。森林総合研究所という公の機関が行なっている木材の腐りの耐用年数ではスギの芯材ではありますが、無垢のもので6年は腐らないという結果があり、さらに加圧注入材であれば10年以上の耐久性があると言います。フェンスのような土に触れていない使い方ではあまがえるの施工例で申しますと、1番古い施工事例が2008年秋のものなので16年傷まず使用続行中ではあります。(参考までに)

立ち上げ寸法は30センチ強で、お手入れがとても楽だし、排水性も空気通りも抜群だと思いますので良く育ってくれると思います。風景としても、楽しげに見えますがいかがでしょうか?

こちらは変わり種と言えるかもですが、お庭にミニ田んぼを作らせていただいた事例です。3枚目は最近の様子です。もう田んぼとしては使われてませんが、水辺のエリアとしてお庭に溶け込んでいます。お子様が小さなうちは田んぼ体験もできて、体験を一通りしたら水辺エリアとして楽しむという事例です。

いかがでしたでしょうか?食べるお庭もこうして見ると色々な楽しみ方が考えられます。お庭に出た時に、ついでにつまみ食い(お行儀が悪くてすみません)出来ると「出る楽しみ」も増えるように思います。また循環型のお手入れでおすすめしている、落ち葉や刈草を土に返す方法も食べるお庭ならとってもオーガニックで安心なので、やりがいが増すようにも思えます。

是非、ちょこっと自給ということも考え「食べるお庭」を計画されてみてはいかがでしょうか?