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見出し あめかぜ日記、時々晴

造園のあまがえるがなぜ海?〜大阪湾見守りネットのフォーラム行って来ました。

2月24日土曜日、三田から程遠い(かな、やっぱり)岬町と阪南市の境目の淡輪というところまで
大阪湾見守りネットという団体のフォーラムに行って来ました(第14回大阪湾フォーラム)
http://osaka-mimamori.net/%E7%AC%AC14%E5%9B%9E-%E5%A4%A7%E9%98%AA%E6%B9%BE%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%A0/

僕の解釈で申し訳ございませんが、このフォーラムは大阪湾の生き物、環境の現状を見ることによって
現代社会の暮らし方を見つめ直すきっかけとなる場所です。

僕たちは午前中はワカメ収穫体験に参加させてもらいした。

午後からは、室内の会場でシンポジューム。
前半は近隣の小学生や高校生の取り組み発表、そして、後半は海に関わる各方面(アーティストの方や行政の方、市民活動の方)の発表、パネルディスカッション。

予定があり、最後まで見られませんでしたが、前半の学生さんたちの取り組み発表では
アマモという海藻を海に定植する活動についての報告がなされ、海も山と同じ様に
森づくりのきっかけになる行動を人がするという活動を知ることとなりました。

詳しい内容は、ここでは割愛させていただき
ここでは、造園をする私たちが、いまなぜ海に興味を持ったの?
ということに触れたいです。

私たちは造園という仕事を普段していて、そのために、どうしてもまちの風景にも関心を抱きます。
その中で、最近とみに気になるのが街路樹について。

近隣でもよく見かける様な、切られ方。ぶつ切りなんて呼ばれたりします。
これを見たお子様などは、「うでの途中から、切られている」
と感じる方も。
この切り方はなぜ行われているか。
極めて簡単にゆうと、落ち葉がたくさん落ちることを防ぐため。(この原因が一番多いらしい)
2016年に街路樹サミットを開催させてもらった際に、色々と得た知識では
落ち葉問題の解決策として行政によって行われる堆肥化ということも知りましたが、
その堆肥も使い道に困って、結局処分。ということもありうるという話でした。

そこで、僕たちは「落ち葉を有効に使える場所」を考える必要があると思ったのです。

さて、ちょっと割愛して、まだ海が出てこないので、飛びますと。
海を豊かにするにはこの落ち葉が大いに関係があるという話があることを知りました。
漁師さんが海を豊かにするために、森に木を植えるという活動がそれです。
落ち葉が腐葉土になって、そこを通る雨水が地下水と繋がり、川から海に注ぎ込めば
海の生き物にとっての生きる糧となるという事なのです。

東北のこの活動は「森は海の恋人」という活動として知られています。
僕たちは、まちの緑が落とす葉っぱも土に返すという考えにつながるのでは
と思ったのです。
まちの落ち葉の問題は一筋縄ではいきません。
なんとか楽しく日々の生活で使っていく場所を作る傍で、
使っていく事で海にまでこの影響が及ぶかもしれないなんて思えたら
楽しくなりませんか?
フォーラムでは「海は陸の生活のかがみ」という言葉が出ました。
農業や生活排水の問題も含めて、土から離れすぎた生活のあり方を考えることが
海の現状からできるのでは、という思いです。
造園という仕事だけでなく、各ご家庭のお庭や近くの学校、公園、マンションの緑地も
遠い先には海につながっていると思って、土の部分に落ち葉を戻していくのは
いかがでしょうか?

ワカメ収穫体験の子供達。


大阪湾見守りネットの岩井さん