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見出し あめかぜ日記、時々晴

土地の履歴

昨年から今年にかけて、加古川市内で、あるメーカーの物流拠点、本社拠点を兼ねた敷地の緑地の施工をさせていただきました。敷地内の外構デザインは、ランドスケープデザイナーが担当し、あまがえるは実際に緑地を作る上で、植栽エリアの造成から植樹までを担当しました。計画段階から、関わらせていただき、あまがえるとしての考え方も伝えさせてもらいました。

その敷地の40年前の航空写真が、次の写真です。

もともとは、水田が広がるエリアだったことがわかります。つい最近の時代まで、この風景だったようですが、直近では水田ではなく、耕作放棄地になっています。

工事をする直前の冬の様子が下の写真です。

ここに、社屋を建て、その周りを緑地にするという計画でした。

もともとが水田から、草地、湿地の中の林に移り変わる遷移の途中にあった場所と言えます。ここを、計画段階から、できる限りの広さを緑地にするという会社側の想いは、あまがえるとしてはとても良い考えだなと嬉しく思っていました。

さらに、植える植物も、地域に見られるような在来の樹木、もともとこの場所にも自生していたようなエノキやその仲間のニレやケヤキ、ムクノキなどを取り入れていることも、この場所にあったものを選べていると感じています。

工事をこの一月から二月にかけて完了し、先日7月末ごろに撮らせてもらった写真です。樹木は、小さな苗木を中心に植え、地面は、耕して有機物を混ぜ込むだけにとどめ、自然に生えてくる草が覆ってくれるような計画になっています。

今のところは、酷暑の中、水やりもタイマーなどを使って井戸水を散水し、草も覆ってきて、少しずつ緑地に見えるようになって来ています。

長きにわたって水田として、地域の環境、生態系の一部となっていたこの場所が、モノづくりの拠点でありながら、自然に生えてくる植物も含めて、今後どのような場所になっていくか、造園に携わるものとしては、できる限り、地域の生態系の一地点としての役割を保ってくれる場所として育っていってくれることを望みながら、見守っていけたらと考えています。