イラスト

見出し あめかぜ日記、時々晴

「里庭」というイメージのマンション緑地

都会のマンションの緑地をめぐるお話しです。

ここは、明石市の西明石の駅から歩いて約3分くらいに立地するマンションです。西明石の駅はJRの主要な駅で多くの人が利用しており、阪神間の大動脈とも言える国道2号線や阪神間と京都府福知山を南北に通すような主といても賑やかで、人口が集積している場所に立地する300世帯が住む比較的大きなマンションです。

中庭はとても広く、近隣の地域の公園としても使用されています。

このマンションがあるような都市部においては、どんどん土の部分が少なくなっており、子どもたちが休みの日など土の上で過ごすことも少なくなったんだろうなと想像します。そういったことから考えると、都市部では生まれ育った地域のことを「ふるさと」とか「原風景」といった言葉で表すのはきっと難しいと思われます。

そこであまがえるは、せっかくの広いスペースを持つこちらの様なマンションの緑地を、単に緑の眺めが楽しめたり、砂場のスペースで遊べるだけでなく、もっと「自然の恵を感じることができる場所」として使っていけないかなと「勝手に」妄想しているわけでございます。(笑)

と申しますのも、ご縁があり昨年からこちらのメンテナンスを始めさせてもらったばかりなので、まだまだ私たちの考え方を知っていただけておらず、まずは第一弾として、来る7月2日に子供会の皆様向けに、「虫の観察会」を開催する予定です。

この写真は別の場所で行った虫の観察会の様子です。この時は各々が網を持って、チョウやトンボや甲虫などを捕まえて、顕微鏡などで観察しました。この写真の場所は大阪の能勢町という山や川が近くにあるような自然が近いところでしたので、お庭の外にまで足を伸ばし、水性昆虫なども捕まえることができました。

さて、都会のマンションのお庭ではどうなるでしょうか?

都会のマンションのような、なんとなく自然から遠いイメージの場所で、どのくらいの虫がいるか、多いのか少ないのかわかりませんが、虫を追いかけて捕まえる時間が楽しいというだけでなく、私たちは、日々の暮らしに少しでもいいから変化が生じたらいいなと期待しています。

例えば、自分達が普段通過するだけの風景が、あそこにはあんな虫がいたなと思うだけで、今までと風景の見え方が変わってくるとか。

そして、都市部にいながらも、マンションの緑地を日々の暮らしの中の「一番身近な自然」と感じ、そこをもっともっと小さな生き物が飛来してくる場所にして行きたいなとか、マンションの外にもこのような生き物がやってくる場所を少しでも増やせたらいいなと、親子で考えてもらえたらとも期待しています。

今後は、虫の観察会だけでなく、マンションの緑地の木々の枝や葉っぱを使ったクラフト、草木染めなどの企画も投げかけていけたらいいなと思っています。

上の写真は草木染やリースづくりの別の場所での様子です。

そして、いつか「一番近くの自然」としてのマンションの緑地、庭が自分達の「里庭」と呼べる様になればいいなと、密かに考えております。