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見出し あめかぜ日記、時々晴

お庭に求めるものが変わって来ました。

いざ、お庭を作るときにどんなお庭を作りたいか?人それぞれなのですが、ここ二、三年特に30才代〜40才代の世帯の方々が求めるものが変わって来ていると感じています。(あまがえるに依頼してくださる方々に関してですが)
例えば、最近の例から

こちらは三田市のお庭ですが、まず求められる植物ですが「この地域に自生する木々」へのこだわり。
かなりこの地域の山々の木々に詳しく、「お庭をこの地域の山にしたい。山とつながる空間にしたい。」とおっしゃいます。もともとニュータウンは山でしたが、表土ごと削られてしまっていますので環境は人の手によっておおきく変えられてしまっています。それをもとに戻すわけにはいかないのですが、お庭を作るなら少しでももとの植生に近くしたいと言う考え方。できれば街の緑地もそのようにしていけたらと言うお考えをお持ちです。

こちらでは、土の部分全てにコナラなどの落ち葉敷き詰めさせてもらいましたが、お庭には山の土の香りが漂い、なんとなく気持ちが優しくなります。

次はこちら、


お庭に小さな田んぼを作らせてもらい、ご家族で田植えをさせてもらいました。
こちらのご依頼は「長男(さん)が水生昆虫が好きなので、水のスペースを作りたい」と言うことと「林を作りたい」と言う二点でした。ご長男さんは今年小学一年生になったばかりですが、かなり虫がお好きで詳しいです。お子様は昆虫類が好きなものですが、その好きさ加減がマニアックな感じを受けるくらい。下にお二人ご兄弟がいますが、みんな田植えを楽しんでくれました。

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この写真は施工一ヶ月後に様子を伺った際に取らせてもらったものです。
「地域の草刈りがあったので、刈った草を持って帰って来て土の上にマルチングしてるんです。」
とおっしゃいます。ご依頼の際におっしゃった言葉「木々をたくさん植えないといまの社会は大変なことになりますよね。もっと落ち葉なんかを大事にしないとあかんと思います。」と。庭にはやはりたくさんの木々を植えて欲しいと言うことでした。

共通して感じることは、みなさん、お庭を一つの限られた空間とは見ていらっしゃらないことです。無意識かもしれませんが、「ソトの空間とウチの空間」と言う分け隔てが「うすい」と感じます。見えている「山」とか「林」とか「田園風景」とお庭は切り離されたものではない。環境の一部にヒトが住まわせてもらっていると、どこかで感じていらっしゃる。あるいは明確にそう捉えていらっしゃると感じます。
これからの時代はお庭というものをそうゆう風に捉える方々が確実に増えてくると感じました。

グーグルアースで思いっきり引いた画像から自分が住んでいる点にフォーカスしていくようなものの見方というと今風でわかりやすいでしょうか。そうゆう風に自分たちが住んでいる地域や場所を見ると周りの環境とつながっているんだなということが「無意識」のうちに培われてくると思います。
庭は人が作った直線で区切られた場所ではない、そこに収まらない目線を持った「今の時代の方々」が求めるものは、庭の外に限りなく広がる風景につながるものなんだなあと感じます。