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見出し あめかぜ日記、時々晴

有機物がいっぱいのお庭

先日終了した造園工事からです。今回もいつもの様に、植栽する場所だけでなく、その周辺にも
土の通気性、通水性を良くすることを目的にした溝掘を施しました。
溝には水や空気を通すパイプ以外に木の枝や竹、炭を投入し空気層を維持する様にします。

溝は総延長、100mを超える程度なので、
木の枝や竹、すみもたくさん必要となります。

また、植物を植えた後に土を保護するためにグランドカバーを施しますが
これには堆肥以外にも落ち葉や剪定枝葉が腐葉土化しつつあるものを使います。
これも、使い出すと結構な量がいる様になって来ます。

どれもこれも、ほとんどの場合ゴミとして処分されることの方が多いものですが、
こうやって造園工事の現場では貴重な資源になるんですよ〜。
こうした有機物は土に生きる小さな虫やミミズに食べられ、糞になったものがまた微生物に
分解されて、植物にとっても良い栄養分になるわけです。

そして、水に溶けたミネラルはやがて地下水に到達し、それが近くの川に流れ込み、海に注がれ
海の中の植物性プランクトンの栄養分となり、それが海の中の食物連鎖によっていろんな海の生き物を
豊かにしていくんですって!

庭の木々の落ち葉が川や海を豊かにすると考えると楽しい気分になります。


施主様も有機物がいっぱいのお庭は過ごしていても気分がいいとおっしゃってくださいます。