歳を重ねるほどに、「発見」がある(あるお客様の話)

長い時間をかけて、お庭を作り育ててこられたお客様の話です。特にオールドローズに拘って、以前は100種類くらいがお庭に
あったんだそうです。お歳のことを申し上げるのはなんではございますが、あまがえるの親の世代のそのまた少し上の世代の方で、
元々は和歌山県のご出身、三田市のとある里にお引っ越しをされて、もう長年お過ごしになられています。
お人形の作家でもあります。ご自身のことは「魔女」とおっしゃり、お仲間には魔女通信という名の、近況報告のお便りを届けあうなど、
日々の暮らしを楽しまれてもいらっしゃるご様子です。

毎年、5月後半ごろにあまがえる には、お庭のバラの見頃に合わせて、「もしよかったら」とお声をかけてもらい、今年はタイミングよく
見に行かせてもらいました。

緑あふれる空間に、写真のような色目の、濃いものから淡いものがポツポツと咲いています。いろんな色のバラ園のような雰囲気ではなく、派手というよりも、しっとり落ち着いた静かで優しい感じがします。

ご自身でそう呼ぶ「魔女の館」のシンボルツリーになっている、スモークツリー。昨年あまがえるが剪定させてもらって、今年は椅子を下に移動させて、真下からの眺めも毎日楽しんでおられるそうです。


緑あふれると申しましたが、背景には山が迫っていて、大きな木々が後ろに控えて、足下を見ると自然に生えてきている草が茂っているために、視界の7割くらい(測ったわけではないです、もちろん、はい)が緑という印象。

足元には、Yさまが植えたものももちろんのこと、伸び放題の草がたくさん

「魔女」ことYさま曰く「もう、以前の(ご自分の)活力がある時に比べて、草もはやしっぱなしの伸び放題。」ということ。
曰く、ご自身の「活力」があったときは、バラの剪定も盛んにやっていたらしいのですが
「その頃は、バラも私を見たら、わ、切られる!と思ってたに違いないわ。今では、それがのびのび好きに伸びている感じで、でもそれがいいのよ。前よりも元気で生き生きしてるの。」と。そして、
「それに、こんなところから、以前に植えて忘れていたようなものが、また生えてきたり、自然に生えてきたものも、毎日ここを歩いてみてても「発見」ばっかりしてるの」とも。
長年、ご自身で、毎日のようにお庭に出られては、手を入れてもいる場所で、まだまだ発見があるとは、ほんまに素敵なことだなと思わされます。
年齢の応じた、その人の「お庭」があるともおっしゃり、うわっt深いなあと思わずにはいられません。
それがいいとか悪いとかと、おっしゃるわけではなく、人それぞれという「お庭」のあり方で、今の草もバラも伸び伸びしている様子を、心の底から
楽しんでおられることが、見ている私たちも楽しませてくれます。

そして、手間をかけられなくっても、それが「楽」で植物も生き生きしている、という言葉に、お庭との付き合い方のヒントも潜んでいるのではないかな
とも思わされる気がします。
そのことを、また別の私たちが気に入っている、ある食堂の店主姉妹に話をすると、「きっと、そうゆう風に付き合っていると、バラも困らせるような伸び方はしないような気がする。」との言葉に、またハッとさせられた次第。(ハッとさせられてばっかり笑)きっとそうかもしれないと、このお庭の様子と、楽しんでおられるYさんを見ていると、感じてしまいます。

この小道をあまがえるが以前に作らせてもらいました。Yさんはものを名前で呼ばれることも多く、この道には「みちこさん」という名前がついています。

Yさんのように、年齢を重ねて、「活力」があった時に比べてその場所での動き方が変わっても、
それによって起きる変化を受け入れて、それを「発見」して楽しみに変えてしまったり、
そこからまた新たな活動のあり方を考え出したりできるように、あまがえるもなっていけたらなあと思いました。

バラの色とコーディネートされているようなお召し物ですね。