水が浸透する場所としての植栽

マンションの植栽スペースの改修工事の事例です。
街中のマンションといえば、敷地内はもちろんのこと、敷地の周辺もアスファルト
やコンクリートの舗装で土のスペースが少ないのが、一般的です。

その中でも植栽スペースは、貴重な「土のある場所」となります。

ところが、今回の事例を見ると、その土のある場所も、ブロックなどで立ち上げられていると
「土」としての重要な機能を果たしにくい場所になってしまいます。
元々はこのような感じでした。ブロックで立ち上げられた、その周りはアスファルト舗装で覆われています。

さて、ここで申しました土の機能とはなんでしょうか?

ズバリ、雨水が染み込んでいく場所である、ということです。

今回の改修の写真を見ると、


まずは、解体の様子です。そして、植物を植える前の状態を作ります。

解体前の様子と一番違う点
は、土のめんの高さです。この高さにすると、アスファルトの地面に落ちた雨水が、植栽スペースに流れ込んでくれます。

流れ込んだ水はこの部分の土に染み込んで、土の中の水の道にうまくつながれば、土の中を移動してから川に流れ込んでいく!かもしれないのです。土の中の水、簡単に申しますと地下水とならずに、舗装の表面から排水溝を伝って川に流れ込む水ではなく、一旦地中を通って川に流れ込むことが、今の人の生活する地域ではほとんどないといえます。

土、それも落ち葉などが分解された「腐葉土」などの有機物が豊富な「土壌」を通って地下水となり、川に流れ込む水は「川や海の生態系」と豊かにすると言われています。

もちろん、そういった場所が増えると、陸上の生態系も豊かになることはゆうまでもありません。

このマンションの植栽スペースは小さいスペースです。いわば点のようなもの。ですが、そのような場所が増えれば、点が線となり、やがて面となるかも。

点をあらゆる場所に打っていくことが、陸や水域の生態系を豊かにする。つまり人の生活基盤、生存基盤を豊かにするということになるといいます。

 

みなさん、舗装された部分に少しでも土と植物のある空間を増やしていきませんか。
それが、私たちが心身ともに健康に、そして持続可能にいきていける道を、切り開く可能性をもたらしてくれます。