あまがえるが庭づくりで⼤切にしていることを、とある3家族のお庭の物語とともにお伝えしていきます。
⾒た⽬のデザインではなく、むしろ、⾒えにくいところのデザインを⼤切に考えていることが伝わると嬉しいです。
policy #1⼩さな⽣態系としての
庭づくり
池のある庭の⾵景 −小⻄邸(三⽥市)
⼩⻄家の⻑男さんは、⽔⽣昆⾍が⼤好き。庭に⽔辺が好きな昆⾍が来てくれたらいいなあ・・・。そんなご希望をもとに2018年にデザインと施⼯を⾏った⼩⻄さんの庭に、⼩さな池をつくりました。周囲に⽔⽥が広がっているのですが、あえて庭でもお⽶づくりを体験してみませんか?と提案をさせてもらって、池には、稲を少し植えてみることにしたのです。
写真ギャラリーでは、施⼯から4年たった2022年7⽉の池の⾵景も⾒ていただけます。初年度の稲づくりは成功し、今は、こぼれた種から発芽したものが、⼩⻄さんが後から植えたマコモなどと、とても⾃然に共⽣しています。トンボの幼⾍のヤゴも池で育ち、庭ではトンボが⾶び交い、のびやかに育った⽊々ではセミたちが鳴き競っています。3⼈のお⼦さんは、⾍取り網や籠を持って家の周りを⾛りまわったり、芝⽣に寝転んだり、池の縁の⽯からカエルが⾶び込むのを眺めていたり、思い思いに夏の休⽇の朝を過ごしています。