西宮名塩 遠くの山と連なる庭

あまがえるが植物の配置を考える際に重視するポイントは
 ①室内から緑を感じられる
 ②お庭の中で散策したくなる様な動線を描く
 ③敷地の外にある緑と連なって見える
といった感じでしょうか。特にこちらのお庭では、最初に現地を訪れた際にまず感じたのは
お庭や室内からも見える遠くの山々の風景の良さでした。

そこで上のポイントの③をまずは考えました。
木々が育った時にあたかも山がそのままお庭につながっている様に見える事。
これがこの立地を生かす大きなポイントになると考えました。
お庭作りの専門用語で申しますと「借景」という言葉がこれに当たります。
例えば、京都の南禅寺界隈の別荘群は東山からお庭まで木々が連なっている様に見える事で有名です。
それにより、お庭が視覚的にひろ〜〜く見えるという仕掛けになっています。
さあ、こちらのお庭も木々が大きく育っていった時にはそう見えるかどうか。楽しみですね!

冒頭の写真とは真逆の角度の写真です。玄関へと向かうまでに緑の小道を通る感じを楽しめるアプローチ。

アプローチの材料は分厚いリユースの耐火煉瓦と枕木です。分厚い素材なのでセメントは一切使いません。土だけで固定できるという事で、ご主人様と一緒に施工することもできました。

落ち葉が腐葉土になりつつあるもので仕上げました。土に還っていくと栄養たっぷりの土の環境になります。落ち葉は至言ですね。見た目にも優しい空間になります。

土中環境を整えるには、土の中の水と空気が移動しやすい様にしたいところです。植栽スペースの周り、敷地の外回りなどに素掘りの溝を掘ります。そして、それが土で埋まってしまわない様に炭をし良いた後、木々の枝や竹などを使って溝を仕上げます。

奥様と息子さんです。新築後1年たってお庭が完成。このお庭をとても喜んでいただきました。これから、時とともにどの様にお庭が変化するか。ご家族の暮らしとうまく絡み合っていくことを願っています。