お客様にお話を伺いました。
住宅地の近くにポツリと残っていた雑木林。 「新居を建てる場所を探している時にたまたま迷い込んだ先がそこでした。」 そこには不動産会社の立て看板があり、思わず問い合わせたんだそうです。 入手してからは、お二人で大きな木々を伐採するところから始まりました。 道具もないところからのスタート。ご夫婦二人して「やってみればできるもんだなあ」と。
伐採した木々は新居のリビングにある薪ストーブの燃料とされました。建物も間取りなどはご夫婦で考えられ、実際に建てていく過程にも参加されています。

お庭に対しては、もともと作り込まれた感じよりも周りの自然の延長のような感じで、自然に草も生えて来ても良かったんだそうです。 いつから、そういった志向だったのかと奥さんに問うたところ 「思い返してみると中学校か高校の時に、あるお店に入った時に、そこの雰囲気に影響されたんです。それから木などがある、自然の素材を使った空間とか、着るもの、置くもの、自分にとって落ち着く感じが決まっていったと思います。」
ご出身の福岡にいらっしゃった際には、都市部で生活されていたけども求めていたものは真逆の環境だったとおっしゃいます。
旦那さんにも同じような質問をしました。曰く「僕の方は、自然志向と言える強いこだわりは元々はあるわけではなかったんですが、住む場所を選ぶ条件として薪ストーブを使えることでした。あまり密集した住宅地は考えにくかったです。」お二人に、普段の暮らし方について、特に食という面で聞いてところ
奥さん「今は、どういったもので作られているとかは気にしています。表示なんかも結構詳しくみるようになりました。(笑)」 旦那さん「元からそんな感じではなく、知ってしまうと、安心して食べられないもので避けられるものは避けたくなります。色々とわかってくると無知であることが怖いですよね。」
着るものや食べるものは、添加物や化学物質などがたくさん入っているものではないものを選ばれ、 住む場所についても、ブロックなどで境界を仕切られた空間ではなく、周りの自然空間となんとなく繋がっている場所を求められ、それを「やってみるとできるもんだなあ」というゆるやかな心持ちで実現されていらっしゃると感じました。
この場所に、ご友人が遊びに来られても、「木に囲まれて、落ち着く」とか「全然遠う、遠いところに来たみたい」という感想が出るようで「皆さんももしかしたら、どこかでこうゆう暮らしの環境を求めてるのかなと思います。」と。
インタビューを終えて、Mさんたちの世代の方々で、もともとはそうゆう志向ではなくても、どこかで自然とか無添加とかお子様たちにとっても安全に暮らしていける場所を求めていらっしゃるかたがたに応えられるようなご提案をしていきたいと思いました。
