あまがえるの庭づくり

私たちの暮らしは、季節に合わせた変化があります。

まちを歩いていると、春には桜が咲き、地面は草に覆われ始め、やがて木々には鮮やかな新緑が。夏は木陰が恋しくなり、秋になれば色とりどりの落ち葉。
冬は落葉後の樹形の美しさ。

そのまちの風景を作るみどりが豊かになればなるほど、それを感じる人の生活も豊かになる。それが、私たちが考える、人と緑の共生です。

一つ一つのお庭が、集まって、まちの風景が 作られていると私たちは考え、季節の移り変わりに寄り添った暮らしができるようなお庭造りを志しています。

自然に生えてくる雑草や、落ち葉も風景に取り込めるようなおおらかな暮らしぶりができるようなお庭。そして、まちの暮らしをあまがえるは目指しています。

あまがえるが庭づくりで大切にする3つのこと

01「自然の生態系と循環」

持続可能な暮らしを成り立たせるには、人間の技術や営みだけでなく自然の生態系のバランスや循環の仕組みをうまく取り込みたいと考えています。

例えば、お庭に鳥が来てくれると葉っぱを食べる毛虫を食べてくれます。そこで落としたフンなどは土の微生物に分解されて土を肥やしてくれます。
もし、毛虫を殺虫剤で殺してしまうと、有益な微生物や小動物までも殺してしまい、ひいては鳥も来なくなり、薬が効かなかった虫だけが生き残り、その虫が大量に発生して、さらに殺虫剤が必要になるというような悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

そうなると、それにかかる労力も費用も増してしまうことになります。つまり、却って維持費がかかることもあり、最悪の場合、維持することが続けられなくなることもあるかもしれません。

また、忘れてはならないのが、その部分の生態系を傷つけてしまっているということです。手に負えなくなりバランスが崩れた環境は風景としても味気ないものになってしまいます。

あまがえるは、一個一個のお庭がまちの風景や環境を作っていると考えていますので、まちを住みよくするためにも、お庭に

できる限り小さな生態系、循環の仕組みを取り入れたいと考えます。

02「生態系や循環のために土を残す」

今、土の部分を舗装してほしいという依頼が少なくありません。時にはほとんどの部分をコンクリートなどで覆ってほしいという場合も。

土を残すとどんなプラスがあるかを考えて見ましょう。

土の上では、ゴミとされることが多い落ち葉や雑草も土に還っていきます。また、土には雨水が浸透します。浸透した水は土の中のミネラルを含み、やがてそれが川や海に届けば、水辺を豊かにしてくれます。そして、土の内外は小さな生き物が生きていく場所となり、生態系が維持されます。

土を舗装してしまうと、物質の循環も水の循環も遮断され、生態系がが壊されてしまうということになるのです。

よって、あまがえるはお庭の中にできる限り土の部分を残す提案をします。
舗装されたコンクリートやアスファルトの上では落ち葉も風景に馴染にくく、ゴミとされますが、土の上の落ち葉は自然の風景にマッチし、季節感も感じさせてくれます。

03「杜(もり)の暮らし」

杜には「そこに住む人や文化が育ててきた豊かな緑」という意味があるそうです。
夏には涼しさをもたらし、風を和らげ、騒音やチリも遮ってくれるなど、緑の豊かさは環境を整えてくれる力を持っています。時には火事を防ぐなどの防災にも役立ちます。

つまり、まちに杜を作り、植物をうまく人の生活圏に取り入れることは、私たちの健康や暮らしの安全を守ってくれると考えます。例えば、夏の気温を下げる効果によって、室内のエアコンの効き方も変わるなど、まわりまわって家計を助けることにも繋がると言えます。

緑が豊かになることは落ち葉が増える、草刈も大変というマイナスイメージもあるかもしれません。しかし、土の部分を残せば、循環のサイクルの中で土に還りますので、落ち葉掃除や草刈も小さな負担に抑えられます。
その負担と、植物がもたらす効果を比較するとプラスの大きさはあまりまるものだと考えています。

よって、あまがえるは、大いに土を残し、植物を豊かに育て、人と緑の共生=杜の暮らしにつなげていきたいと思っています。

プロフィール

木下 裕文

  • 20歳過ぎた頃は神戸の劇団に所属、同時に神戸の築建リフォーム設計事務所にも所属し建築と外構、造園の作業を行う。
  • 1997年ごろから夫婦でお庭リフォーム工事を受け始める。
  • 1999年7月に「あまがえる」設立で造園設計施工業を開始。
  • 2005年一球造園技能士取得。 2010年には二級建築士を取得。2011年に三田市内に現在の事務所店舗を開く。
  • その後、造園設計施工実務以外に、まちの緑化のあり方を考えるグループ活動を始め、2017年1月に街路樹サミットin大阪を開催。
  • 同年9月 サミット実行委員会のメンバーとともに 一般社団法人まち杜の環設立。

木下 有日子

  • 1994年 草花を中心とした造園会社へ入社
  • 1996年 フリーランスとして苗の販売・庭づくりにたずさわる
  • 1999年  7月「あまがえる」開業
  • 2003年 二級造園技能士 取得
  • 2011年 7月 現在の事務所店舗を開設
  • 主に 事務所店舗 に勤務。内容により現場での作業も行う。また、地域の竹を利用したコンポストの普及活動のお手伝いを行なっている。

手を抜くことがためになるお庭とのつきあい方

家屋の外のスペース = 庭は成長していく空間です。日々の暮らしの中でちょっとした手入れで、お庭は暴れることなく伸びやかで気持ちのいい空間に成長していきます。

ちょっとした手入れも 楽して(手を抜いて)「ため」 になる方法があります。ご家庭でも実践出来ます。お手入のみのご依頼の場合も あまがえるの考える「ため」になるお庭の付き合い方を実践した方法でさせていただいています。